NY株4日続落530ドル安 早期利下げ観測が後退
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株価は朝から調子よく前日比+300ドルぐらいまで上がっていました。ところが、14時頃にFRB幹部から、年内の利下げが不要となる可能性もあるとの発言が伝わると、900ドルも急落しました。米オプション市場では、株価が大きく上か下に動くことを織り込むプライシングになっています。決め手はFRBの次の一手になりそうです。早く利下げしてハト継続なら上、タカ派に転換したら下、でしょうね。今の政策金利を続けると来年に深刻な景気後退が来る、このリスクを減ずるためには、物価が目標の2%ではなく3%でも許容する、こうなるかどうかです。
きょうのNY株式市場はリスク回避の雰囲気が強まり、ダウ平均は大幅安。
下げ幅は500ドルを超えまさした、。
前日も終盤に戻り売りが強まる場面が見られましたが、本日も同様の動きが見られ、明日の米雇用統計を前に警戒感が高まっているようです。
前半は買い戻しが見られていたIT・ハイテク株も終盤に失速し、ナスダックも下げに転じました。
本日も複数のFOMC委員の発言が伝わっていましたが、利下げに慎重な姿勢を強調し、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、インフレが進展しないようなら、年内は利下げが必要ない可能性にも言及していました。
原油相場が一時87ドル台に急速に上昇したことも、先行きのインフレへの懸念を強めています。
一部からは「現時点でFRBが利下げを行う理由があるとは思えない。米経済は非常に好調で、まだインフレを打ち破っていない」との声も聞かれています。
明日の米雇用統計ですが、今週発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆しています。
毎週発表の新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いており、非農業部門雇用者数(NFP)は再び上振れとなる可能性が高いとの見方もエコノミストからは出ているようです。
必ずしも一致しませんが、前日のADP雇用統計も予想を上回っていました。
特に最近ではインフレ懸念から平均時給に注目が集まっていますが、前年比4.1%への鈍化が見込まれています。
労働力に対する過剰需要が減少し、労働者の退職に伴う離職率が低水準で推移していることもあり、賃金圧力は引き続き緩むと予想されているようです。
金利低下もVIX上昇してモメンタムは中立に。
原油価格の上昇止まらずインフレ再燃懸念は顕在。
インフレ再燃懸念に加えて、景気後退懸念も意識されて来た様です。
日本株も円安ながら引きづられそうです。