腕を失った人間を助ける。50万ドルの義手ロボット
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例えば、指を動かす筋肉はほぼ前腕にあります。前腕を動かす筋肉は上腕にあります。つまり、動かしたい部位が接続されている関節の1つ手前に、動かすための筋肉があります。なので、手首から先を失ったような場合には、手を動かすための前腕の筋肉や、それを動かすための神経は、そこにあるけれど使われていない、という状態になります。
原文を読んでいないので分かりませんが、この方の場合には腕がないので、それを動かすための肩まわりの筋肉はあるけれど使われていない状態です。なので、その筋肉を動かして筋電図を測れば、義手を動かせるわけですが、前腕などの筋肉はないため、繊細な動きは多分やりにくいはずです。そこで、本来前腕に行っていたであろう神経を肩まわりの筋肉に再接続して、詳細に義手を動かそう、という話だと理解しました。ついでにセンサで得た圧力などを、肩まわりの触覚として提示して、フィードバックもかける、という感じでしょうか。
人間の脳がすごいのは、訓練次第でこういったリマッピングが出来るところですよね。
ちなみに日本だと、僕が所属している計数工学科の満渕先生がこのような研究をされています。ロボットスーツのサイバーダインも同じ方式。病気などによって体が動かなくなって、脳の信号を送る部分が退化する。その信号を一旦受け取り、ロボットでその信号に沿って動かす。それによって再度フィードバックを脳に学習させ、機能リハビリを行うというもの。
基礎技術としては、極めて広がりがある領域だと思うし、リースというビジネスモデルも良いと思う。日本のイノベーションの一例だろう。
http://www.cyberdyne.jp/products/HAL/