ドル・円、米ISMデータ受け152円に向かう動き-介入リスク高まる
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米国の10年国債金利が4.21%から4.34%へと大きく上昇して、日米金利差が開いています。介入警戒感があるから円安はこの水準で止まっています。しかし、ポーズだけで介入する気がない、しても日米金利差が拡大して効かない、となれば円安はさらに進行します。財務官が強い言葉で円売りを示唆したのは15日です。もう瀬戸際だと思います。
ドル円のリスクは上向き(ドル高円安方向)とみられ、152円突破は時間の問題と思われます。一方、今後、円安にブレーキがかかるとすれば、①日銀の利上げ、②本邦の為替介入、③他中銀の利下げでしょう。①に関して、日本の輸入物価は為替レートとドル建商品市況の掛け算に連動します。円安は輸入インフレ(第1の力)を確実に押し上げますから、それに伴う実質賃金の前年割れを抑制するため、円安進行が日銀に利上げを促す可能性があります。②の介入は円安を止める決定打とは成り得ませんが、③までの時間稼ぎにはなるのと①とセットとなれば、それなりに効果を発揮する可能性があり、①+②を念頭に置く必要はあるでしょう。③に関して、FRBの利下げが後ずれする可能性が高まっていますが、それでも年半ば以降、主要国だけでも米国、ユーロ圏、英国、スウェーデンなどの利下げが見込まれ、スイスは既に利下げに転じました。これは、円の弱さを相対的に薄める動きです。とは言え、当面円安に警戒が必要でしょう。
米国の利下げ時期延期想定が進みましたので、日銀のマイナス金利解除の影響をかき消してしまいましたね
ただ米国の利下げは既定路線ですから、一時の円安と見て過剰に反応しなくてもよいと思います