UNRWA拠出金再開へ最終調整 外相と国連パレスチナ機関事務局長
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2023年10月以降、欧米諸国はUNRWAの資金拠出を停止することを表明していました。
日本も、後追いで、停止を表明しました。
なお、停止といっても、拠出は年に1回なので、2023年分はすでに拠出されていて、2024年分については5月までに振り込まれれば、実質的には停止はされなかったことになります。
日本政府は、東アジアと関係ない国際的な問題については、だいたい後追いで欧米諸国と同じ措置を表明するのが常です。
ただ、ガザ地区の問題については、欧米諸国の対応は割れています。
スペイン、アイルランド、北欧などはそもそも拠出停止の表明はしていません。
今週になって、カナダやフランスがやっぱり拠出すると声明したので、日本政府もこちらを後追いすることにしました。
米国、英国などは、まだ停止表明を撤回していません。
なお、UNRWAは、ガザ地区のみならず、ヨルダン川西岸地区やヨルダン、レバノン、シリアなどのパレスティナ難民の教育や生活を維持する活動をしています。
この内、ガザ地区以外はともかくとして、ガザ地区については、イスラエル軍が占領している限り、UNRWAの活動は制限されます。
イスラエル政府は、UNRWAをガザ地区では活動させない意向で、米国の支援のもと、実質的にイスラエル軍の占領下で統治する方針です。上川氏が再発防止に向けた実効的な措置を取るよう要請し、一時停止しているUNRWAへの拠出金の再開に向け、最終調整することで一致したとのこと。