休戦へ「交渉の余地なし」=ハマス「戦争終結」を要求―イスラエル
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ハマースは、ガザ地区住民が何万人死のうと、イスラエル軍が撤退して、ガザ地区でのハマースの支配を継続できれば勝ちです。
イスラエル政府は、ハマースの消滅が目的です。ハマース全員の殺害や逮捕は不可能なので、指導的地位にある数百人の捕縛もしくは殺害、あるいは少なくとも彼らが国外に出国したうえで拘禁される(おそらくエジプトで)というのが目的達成には必要です。
両者の目的は完全に相容れないので、どちらかが目的達成を断念するまでは戦闘が続きます。
作用する要因は、
・双方の戦闘員の損害の大きさ
・国際関係と(兵器の)補給の有無
などです。
イスラエルは米国やドイツからの補給があり、戦死者は600人を超えたとはいえ、まだ戦えます。
ハマースとイスラミック・ジハードの国外指導部は、現在イランを訪問しています。
彼らの戦死者は1万5000人を超えていますが、まだ3万人くらいは戦闘員が残っています。彼らはイランからの補給が頼みですが、イランもさすがにガザ地区に補給を入れることはできていません。
イランはヨルダン川西岸地区やレバノンのヒズブッラー、イエメンのフーシー派に兵器を補給し、側面支援させることは続けています。
軍事的にはハマースの方が分が悪いですが、まだ数カ月は戦闘可能でしょう。
しかし、援軍が無い限り、ハマースはこれから半年以内に戦闘継続できなくなります。
イスラエルは、戦闘を続けさえすれば、勝てる戦いです。イスラエルは戦闘を継続すれば、ハマスを追い込めるが、民間人の犠牲も増えるので国際的な反発は高まる。ハマスは劣勢で、とにかく時間を稼ぎ、イランからの支援を引き出したいところ。主導権を握っているのはイスラエル側なので、イスラエルとしては短期的に一気に決着を付けたいところだろう。