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日本語に謎が多くて、ごめん遊ばせ【知の先駆者たち:役割語編】

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注目のコメント

  • NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI プロデューサー

    【配信後記】
    好奇心と熟考を行き来する対談でした!老人語の「じゃ」はもともと上方(京都周辺)の言葉で、江戸後期になると「俺たちは江戸っ子だ」の意識が広まり「じゃvsだ」の世代対立を見せていたという話は、どの時代も世代間ギャップはあるんだなと興味深かったです。金水先生が話した通り、日本人が子供の頃に接する代表的作品といえばアンパンマン。「ジャムおじさんやバタ子さんを見てわかるが、めちゃくちゃ役割語を再生産している」そうで、日本人がごく自然に受け入れているのは当然の事なんですね。今では、のじゃロリやロリババアが登場するまでになり、役割語も時代と共に変化しているというわけです。
    あのちゃんの“ぼく”から性差の考察に移りましたが、女性の方が一人称を表す言葉が少ない事から「リミッターであり呪いだ」と話されていたのは印象的でした。また自分をあだ名で呼ぶ人について、日本には幼さが得をするという価値観があるとの指摘は考えさせられました。一方、外国語の和訳同様、日本語から英語の場合も違和感のあるケースが存在し、例えば「吾輩は猫である」が「I am a cat」。意味を全部排除してるじゃねーかwと思ってしまいました。役割語は日本語の豊かさの表れの一方で呪い。確かに二面性はありますが、その時々で折り合いをつける事が大切なのだと思います。これは日本人の得意分野ではないでしょうか。
    他にも、マイフェアレディと英語の役割語・たまえ・千と千尋のハクと神様語・イヤミの口調・なんちゃって中国語と「のらくろ」、鳥山明とキョンシー・AIと役割語
    ぜひご覧ください!
    ***
    「お願いですから元気をお出しになって」
    「このオラにほんのちょっとずつだけ元気をわけてくれ」
    「じゃが、もう十分じゃ」

    日本人なら、なぜか話者の性別や人物像まで想像できてしまう。考えてみれば、奇妙なことですよね。このように特定のキャラクターと結びつけられる言葉遣いを「役割語」と名付けたのが金水さんです。
    日本語の表現が多様であり特にアニメや漫画では話し方でキャラの個性が引き立つ素晴らしい面がある一方、外国語の邦訳においては偏見につながるとの指摘もあります。セクシャリティや差別を考慮することは大切ですが、もしアガサ博士や悟空やお嬢様が同じ口調で喋りだしたら…どうなんでしょう。文化的側面とステレオタイプ、皆様と考えられたらと思います。


  • 昭和女子大学 現代ビジネス研究所 / 都内大学図書館 研究員 / 司書

    これは、大阪大学の金水敏先生ではありませんか!役割語の話、どういうお話が聞けるのでしょうか?

    戦隊もののイエローやピンクの話なのか、漫画に出てくる中国人の「アルヨ」なのか、阿笠博士の「じゃ」なのか、いずれにせよ、楽しみなお話です。


  • 株式会社KANADA 役員

    興味深いお話でした。

    私は若い頃、中学校の教員でした。
    校内暴力等で荒れている時代でしたが、生徒に指導するとき(怒るとき)に、使う言葉に苦労しました。

    男性教員なら、名前は呼び捨て、○○するな!○○しろ!と、命令形で怒っても特に違和感はない(単に怒っている人という感じ)ですが、女性教員が、名前を呼び捨てにして○○するな!と叫んだら、怒っているというよりも、ヒステリックにキレているニュアンスになる気がしていました。つまり、怒っている内容ではなく、怒っている人の感情にフォーカスが行くというか。

    それで、怒鳴ることをせずに、どうしたら、男性教員が怒鳴ったときと同様の結果を得られるのか、試行錯誤した記憶があります。

    結論的には、怒鳴らずに済むように、日頃から人間関係を作って、怒鳴る前に、表情やちょっとした言葉で、生徒にこちらの意図が伝わることを期待する、ということでした。

    当然ながら、生徒との関係性が円満なときはそれでじゅうぶんですが、荒れている状態では効果なし。そもそも関係が円満なら、男性教員であっても怒鳴る必要はなく、円満じゃない・コミュニケーションに齟齬があるから、怒鳴る必要が生じるわけで、

    女性教員として、非常に、戦う武器を欠いている気がしていました。

    ちなみに、強いタイプの女性教員は、男性言葉で怒鳴って解決していました。
    キャラ設定の問題で、日頃からそういう強い態度をとる先生だと認識させておけば、緊急時に怒鳴っても、違和感なくてOKという感じ。

    教師として、自分の本来のキャラを、強い教師キャラにチューニングできなかったので、このままでは精神的に持ちこたえられないと思い、30歳を目前に退職しました。

    役割語、特に、使う単語から性差があるようなこの日本語は、味わい深いとは思うけど、女性の立場から、強く何かを訴えたい場合に、とても不都合だと感じています。

    男女を問わず、緊急時などに、強くなにかを訴えたい・訴えなければならない局面はあります。

    そういうとき、女性は、女性がふだん使わない単語・用法を使うしかなく、そうすると、女性は感情的だねとか言われちゃうこの風潮、マジで時代遅れ。

    幸い、インターネット上の交流においては、自分の性別をさほど強く押し出さなくても交流できるので、教員退職後は、楽しく過ごさせてもらってます。

    インターネットばんざい!


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