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プーチン氏の威信に傷 モスクワ銃撃テロ、ウクライナと対テロ「2正面作戦」に

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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    二正面作戦にはなりません。
     プーチン政権にとっては、今回の襲撃事件の主犯はウクライナ政府であり、ウクライナ政府を倒すことこそ「テロとの戦い」という設定だからです。

    事実がどうあれ、ロシア軍がタジキスタンやアフガニスタンに攻めていったりはしません。
     そんなことをしてもロシアの国益になりようがないです。
     「悪いのはウクライナ」ということで一本化した方がお得で、リソースも集中できるし、ロシア国民も煽動しやすいです。
     驚くべきことですが、多数のロシア国民は、政府に「悪いのはウクライナ」と説明されれば、納得します。

    この事件は、ロシア国民の中のプーチン政権に批判的な勢力を取り締まるのに利用されるでしょうが、それはどうせもともとやっていることの拡大で、プーチン政権が前からやりたがっていたことです。


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