シャープ、液晶事業縮小へ 不振の堺工場、生産停止を視野
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・大型液晶パネルはすでにコモディティ化している。
・中国CSOTやBOEがG10を持ってる以上、堺G10の競争優位は無い。また、液晶パネルの前工程は需給で動かしたり止めたりするとそれにコストも掛かる。(動かし続けたので過去にシャープは大きな債務を抱える羽目になった)
・また、液晶テレビは高付加価値製品ではなくなっている。テレビというセグメントでは有機ELテレビがすでに高付加価値品になってる。
・巨大な液晶パネルも完成品としてのテレビも日本から輸出するような製品でもない。(海外で価格競争力やブランドが無い)
・日本国内の内需は低迷しているし、そもそも住宅事情から55インチ以上の大型のニーズがあまり無い。(なので、G10がフル活用できる場が限られている)
パネルプロセスを買いたいと思う企業があるとすれば、日本国内でテレビを売りたいという企業になるだろうが、そんな企業が今更出てくるとも思えない。
注目のコメント
「韓国勢が有機ELテレビの量産化に成功し市場を奪われた。」と記載がありますが、どちらかというと中国で大規模投資が続々と行われてコスト競争が激しくなったの方が正しい気がします。
半導体はテクノロジの進化が続いているので技術的な差異化もしやすいですが、液晶パネルは継続的に微細化が進むものでもなく、一気にコスト勝負になった(ガラス基板を大型化してコストを下げる/単価の高い大型パネル比率を上げる)のかなあと思ってます。液晶をハイテクと思い込んでいたことがシャープの最大の問題でした。液晶はすでにローテク製品です。10年以上も前からです。同じ画素をひたすら並べる製造だからです。半導体とは全く違います。
他の方もコメントしておられますが、液晶にせよ太陽電池にせよ、ターンキー化による設備産業に陥った時点で潮目が大きく変わったのを見抜けなかったのが凋落の大きな要因だと思っています。
個人的には液晶技術をはじめ、シャープが培ってきた数々の技術を転用した目の付け所がシャープな製品開発に活きてくれば良いと思っています。
23年に開催されたSID Display Week 2023では15件の論文を発表していますし、まだ死んではいないと期待したいところです。
【参考】
シャープが斬新においセンサー、プラズマクラスター×ブラウン管技術
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02497/080700009/
ディスプレイの構造をヒントに?「AI Olfactory Sensor(AIにおいセンサ)」開発②
https://blog.sharp.co.jp/2024/02/06/43369/