米国株式市場=続伸、FRB引き続き年内3回の利下げ想定
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FRBは政策金利の据え置きと発表しました。2023年9月以降、5会合連続と、予想通りとなりました。22年3月に始めた急ピッチの利上げの影響で、住宅ローンや企業向けローンの金利が大幅に上昇しました。その影響で、住宅販売の落ち込みや設備投資の鈍化など景気の先行き懸念されています。しかし、指数はそれぞれ最高値を更新しました。
DOW 39,512.13 +1.03%
S&P 500 5,224.62 +0.89%
NASDAQ 16,369.41 +1.25%
注目のコメント
きょうの米株式市場でダウ平均は大幅続伸。
上げ幅は400ドルを超えました。
午後のFOMCおよびパウエル議長の会見を受けて上げ幅を伸ばしています。
金利は予想通りに据え置かれた一方、FOMC委員の今年末時点での金利見通し(ドット・プロット)は中央値で年内3回の利下げを維持しました。
直近のインフレ指標がインフレの根強さを示したことから、2回に減少するのではと見られていましたが、変わらずでした。
ただ、その時点での米株式市場の反応は鈍かったです。
中央値で年内3回の利下げが維持されたとは言え、2回以下とで人数は拮抗。
19名の委員のうち9名が2回以下を予想していました。
また、PCEコアの予想を12月の2.4%から2.6%に上方修正していた点も影響した可能性もありそうです。
一方、今年のGDP見通しは上方修正していました。
その後のパウエル議長の会見を受けて、米株式市場は上げ幅を伸ばしています。
議長は「今年のある時点での緩和開始が適切」と繰り返したほか、「保有資産の縮小ペースをかなり早期に緩めることが適切」とも述べていました。
また、1、2月のインフレ指標は信頼感を高めなかったものの、インフレ指標には季節性がある可能性にも言及しており、ハト派な印象が優勢だったようです。
本日はIT・ハイテク株も買い戻されていたものの、AIバブルが本格的に警戒され始めているのではないかとの指摘も出ていました。
ただ、その分、他のセクターに見直し買いが強まっていた状況。
金融や産業、自動車などに物色の矛先が回っていました。
一部からは「他の条件が同じであれば、水面下で起こっているローテーションや変動は悪いことではない」といった声も出ていました。
金利落ち着き、原油価格も落ち着き、VIX下がりGREED継続です。
BTCも再び上昇。
イベント無事通過しましたが、ここから先は上値重くなってきそうではありますが、相当に上昇志向が強い状況です。ハト派な内容で、一言でいうならFRBは、米国経済の潜在成長率が上がった可能性が高いと示唆しています。ただ、単に記録的な水準にまで財政赤字が膨らんだだけ、IT関係のバブルが景気を押し上げている可能性もあります。かつて1990年代にFRBのグリーンスパン元議長は「IT革命」で潜在成長率が上がると診断しましたが、大外れしました。こうした経緯もあることから、FRBはまだ慎重ではありますが、随所に明るいトーンがあります。