レッドオーシャン化する焼肉チェーンの淘汰が進む「安楽亭」が苦戦する裏で「焼肉きんぐ」が快走を続けるシンプルな理由
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推し活ムーブメントにも繋がるかもしれませんが、現在の消費のトレンドは「緩急型」。
つまり、使うところと使わないところをはっきりさせ、使いたい場所には徹底的にお金を使い、使わない場所にはほとんどお金をかけない。
チェーンストアの普及により、ある程度の品質のものがそこそこ安価に手に入るようになった現在だからこそ、このようなことが可能になってきています。
その流れで言えば、焼肉は「非日常」で「お金をかけたいもの」として消費される傾向にあるのかもしれません。その中で、安価すぎず、いろいろなバリエーションがある焼肉きんぐが選ばれることにも、うなづけます。逆に安楽亭は、現在の緩急型消費のトレンドには乗れてないのかもしれませんね。営利8.1%は素晴らしい実績ですね。
主な打ち手は、概ね下部の4点に集約されるので、全てにおいて何らかに有効な施策が働いての結果なのだと考えます。
以下は、勝手な推察で記載しますが、結局は【美味い肉が食べられる✖️お金を気にせず心から満足できる】というポジショニングを確立するために肉の味やボリュームを最適化することと、利益が出る収益構造の確立するという、難しい問いを解いた結果が営利8.1%なんですよね。
価格UP
└食べ放題問題コースの中でより利益率の高いコースが注文され易いメニュー表を作成している
販売数UP(回転率UP)
└時間制なので来店者数が途切れなければ回転率は読み易い
└満足度が高ければリピートしてくれるし口コミやSNSで拡散してくれるから来店者数が獲得できる
└店内で肉のカットにこだわり味の質を保つ工夫
限界利益率UP(変動費率DOWN)
└大量に仕入れて原価率を下げる
└廃棄ロスをなくすために注文予測精度を上げる
└タレの味にこだわり安価な肉でも美味しく感じるようにする
固定費DOWN
└賃料の高い都心や駅前立地は避ける
└一店舗あたりの社員人数はミニマムで運営できるようにする
└セントラルキッチンを活用して店内調理の機会を減らす
└本社組織はミニマムで運営できるようにする
└広告宣伝費は極力かけずにPRや口コミやSNSを活用して集客を図る知名度の高さはしっかりとブランディングした賜物でしょう。昔は味がイマイチとの声もありましたが最近は改善されている模様ですし。ファミリー層や若者層は足が向くでしょう。堅苦しくないイメージもあいまってると思います。他店は差別化が必須でしょうね。