市場で高まる日銀のマイナス金利解除観測 東証は為替とともに神経質な展開に

コメント

注目のコメント

• 木下 智博

  追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授

  ・2024年03月10日

  今週末に春闘の集中回答日があります。マーケットは日銀がそれさえ確認できればマイナス金利を解除できると予想しているものと思われます。
  ただ、賃上げ率の数字だけで、本当に大丈夫でしょうか。マイナス金利はYCC（長短金利操作）の重要な要素ですので、それを解除するとYCCも撤廃あるいは大幅改変をせざるを得ません。
  やはり、４月の金融政策決定会合と展望レポートにおいて、2026年度まで先行き３年間の物価見通しとリスクバランスを公表し、２％インフレの持続という物価安定目標の達成を、データで示してからでないと、国民は日銀のマイナス金利解除に反対するでしょう。
• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2024年03月11日

  仮にマイナス金利解除の場合、反対票が出るかに注目しています。
  反対する可能性があるのはリフレ派の方々やメーカ出身の方だと思いますが。
• 浜野 展幸

  SOMPOインスティチュート・プラス株式会社 企画・公共政策グループ 統括上席研究員

  ・2024年03月11日

  確かに市場は相応に反応しましたが、「3月か4月か」でマクロ経済に大きな影響はないと見ます。内田副総裁のコメント「仮にマイナス金利を解除しても、その後にどんどん利上げしていくようなパス（道筋）は考えにくい」が典型的ですが、日銀はインパクトを慎重に見極めながら進めていくでしょう。