[デトロイト 15日 ロイター] - 米グーグル<GOOGL.O>は、自社が設計した自動運転車を今夏に公道でテスト走行させる方針だ。ただ、1年前に同社が想定していたものとは異なり、ハンドルなどが搭載されたモデルでの試験走行となる。

15日の発表内容によると、25台のプロトタイプ車両は、数年にわたり運用されているグーグルの自動運転SUV(スポーツ用多目的車)「レクサスRX450h」と同じソフトウエアを使用するという。

グーグルは当初、ハンドルやアクセルペダル、ブレーキペダルがないモデルでの試験走行を思い描いていたが、カリフォルニア州が手動運転もできるよう求めたため、変更を余儀なくされた。ハンドルなどは取り外し可能だという。

プロトタイプ車両はラウシュ・インダストリーズがデトロイトで組み立てた。2人乗りで、グーグルは「世界初の完全自動運転車」としている。

しなやかなフロントガラスなどを採用し、乗員や歩行者を保護する新たな技術も盛り込んだほか、衝突時の危険を軽減するため最高速度は時速40キロに制限されるという。

*写真を差し替えました。