2024/3/10

【謎】デスクに向かうほど「集中」から遠ざかる理由

NewsPicks編集部
スマホやPCの画面への集中時間はわずか「47秒」、1日の平均メールチェック回数は「77回」──。
本来私たちの生活を豊かにし、生産性を上げるために創られたはずのデジタルツールが、深刻な「注意散漫」の原因になってしまっている。
カリフォルニア大学アーバイン校のグロリア・マーク教授は、私たちの集中力のメカニズムを解明し、集中力を浪費しないために私たちに何ができるのかを深く追究している、数少ない研究者のひとりだ。
このたび邦訳が刊行される、マーク教授の著書『ATTENTION SPAN デジタル時代の「集中力」の科学』(日本経済新聞出版)の内容を基に、アップデートされた「集中力のツボ」をひもとく本連載。
この後編では、デジタル時代の真っただ中で集中力を取り戻すための方法を探る。
(本記事では、米ニューヨーク・タイムズのPodcast番組「Ezra Klein Show」を独自翻訳でお届けする。聞き手は同番組のパーソナリティーであるNYT紙のエズラ・クライン記者)
INDEX
  • 人は「自発的に」集中力を中断する
  • 集中力には「2つのピーク」がある
  • 「機械的な作業」で集中を取り戻す
  • 本当に正しい「時間術」とは
  • 「先々の自分」思い描く訓練をする

人は「自発的に」集中力を中断する

──私たちの集中力が「中断」されるメカニズムについて教えてください。