(ブルームバーグ): 米半導体メーカー、エヌビディアの株価は8日、7営業日ぶりに反落し、1日としてはここ9カ月で最大の下げを記録した。過去6営業日の上昇率は19%余りに達しており、利益確定の売りが優勢となった。

エヌビディア株は5.6%下落と、昨年5月31日以来の大幅な下げ。株価は今年に入り急ピッチで駆け上がっており、この日だけで約1300億ドル(約19兆1200億円)の時価総額が吹き飛んだ。

エヌビディアの株価は今年、人工知能(AI)ブームの追い風を受けて急騰。この日の下落を加味しても、年初来の上昇率は70%を超える。時価総額は2兆2000億ドル程度と、S&P500種株価指数構成銘柄の中ではマイクロソフト、アップルに次いで第3位につける。

エヌビディアは8日の取引でも一時5.1%まで上昇。モメンタムに関する指標は反落が近いことを示唆していた。相対力指数(RSI)はこの日、2021年11月以来の高水準となる85を上抜けた後、70前後まで低下した。

原題:Nvidia Sees Biggest Drop Since May as Blistering Rally Cools (1)(抜粋)

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