2024/3/9

【真相】私たちはなぜ、慢性的に「集中力不足」なのか

NewsPicks編集部
「集中力」は、人間にとって最も重要なスキルのひとつだ。人生とは結局のところ、その人が注意を払ってきたことの総和と言える。
そして私たちはいつも、集中力の欠如を嘆いている。どれだけ気が散るか、ひとつの物事に注意を留めるのがどれだけ難しいか、それによってどれだけ消耗するかといったことを、絶えず問題にしている。
それなのに、集中力を高め、補充する方法に関する決定的なアドバイスは、いまだ見当たらない。
カリフォルニア大学アーバイン校のグロリア・マーク教授は、私たちの集中力のメカニズムを解明し、集中力を浪費しないために私たちに何ができるのかを深く追究している、数少ない研究者のひとりだ。
このたび邦訳が刊行される、マーク教授の著書『ATTENTION SPAN デジタル時代の「集中力」の科学』(日本経済新聞出版)の内容を基に、アップデートされた「集中力のツボ」を見ていこう。
(本記事では、米ニューヨーク・タイムズのPodcast番組「Ezra Klein Show」を独自翻訳でお届けする。聞き手は同番組のパーソナリティーであるNYT紙のエズラ・クライン記者)
INDEX
  • なぜ、集中すると疲れるのか
  • 集中するほど、心は傷つく
  • 「77回メールチェック」の負担
  • 集中力は「47秒」しか続かない
  • 頭の中の「消せないホワイトボード」