経常収支、1月は4382億円の黒字 貿易赤字縮減でプラス転換

コメント

選択しているユーザー

• 唐鎌 大輔

  株式会社みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

  ・2024年03月08日

  中国の春節は昨年1月、今年は2月なので、普通に考えれば2月の方が貿易収支主導でさらに経常収支の仕上がりは悪くなるはずです。経常収支の前年比較から分かることは正直あまりないと思います。1－2月に限って言えば、1－2月合計して評価すべきです。
  
  なお、大変お問合せの多い当方試算のCFベース経常収支は1月、▲1.8兆円と2カ月ぶりの赤字です。第一次所得収支で円転に向かっているのは恐らく統計上の2兆円に対し5000億円程度と察します。だから円安が進んでいるのではないですか？というのが従前からの私の考え方になります。

注目のコメント

• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2024年03月08日

  １月の経常収支は低めに出るという季節性がありますので、季節調整値で見たほうが傾向がつかみやすいです。
  ということで季節調整値でみると経常黒字額は2.7兆円ということで前月比から＋0.9兆円ほど黒字幅が拡大しています。
  主因は第一次所得収支の黒字幅拡大と貿易収支の赤字幅縮小で、それぞれ＋0.7兆円、＋0.3兆円程度の経常黒字拡大要因となっています。
  経常収支のように季節性が高い経済指標は原数値の水準だけを比較してもあまり意味がないと言えるでしょう。
• 木下 智博

  追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授

  ・2024年03月08日

  ２月単月で２兆円も稼げる第１次所得収支さまさまですね。