ECB利下げ開始時期、6月と予想 4月から後ずれ=ゴールドマン
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米国とユーロ圏の決定的な違いはCPIに占めるサービスのウェートです。米国の場合、殆どがサービス価格の上昇によるインフレ、即ち賃金インフレですが、ユーロ圏の場合はサービスとモノがほぼ半々ですから、資源価格騰勢一服の影響を受けて米国よりも速くインフレが減衰しています。また、PMIで景況感を比べても50超えの米国に対し、ユーロ圏は50割れ。どうみても、利下げ時期はECBの方が早く、そして利下げ幅も米国を上回る可能性が高い情勢です。従ってEURUSD相場は1.05方向に向かって軟化する可能性が高く、結果的にドルが相対的にみれば底堅さを維持するとみられ、「米国の利下げ=ドル安」とならない可能性が高いと考えられます。
ユーロ圏ではドイツなど景気が低迷する国がありますので、いずれ利下げが必要となりましょう。それも米国より先行しそうです。ただ、政策理事会メンバーである当のドイツ連銀総裁がインフレ警戒姿勢が強く「武士は食わねど高楊枝」ですで、利下げ着手が6月以降となっても不思議はありません。
ウクライナ戦争を早く終結させなければ、安定したインフレ抑制はできません。そのウクライナは反転攻勢ならず、侵略国家によって悲惨な状況になっています。
欧州だけでなく、世界における金融・経済政策に影を落としています。欧米の利下げ実施は後づれしていくでしょう。
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