2024/3/2

【新潮流】キャリアの「中断」が、実は自己成長につながる

NewsPicks編集部
今の会社に残るか、それとも転職するか──。
目の前の仕事にモヤモヤを感じた時、まず思い浮かぶのはこの2択だろう。
ところが、「第3の選択肢として、一時的に雇用を離れる『キャリアブレイク』が注目されている」。
そう語るのは、今年2月に『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢』を上梓した北野貴大さんだ。
離職や休職をすることで、あえてキャリアを「小休止(=ブレイク)」し、旅に出かけたり、学び直しをしたりと、仕事以外のことに時間を使う。
そうすることで、自分自身を見つめ直したり、自分のやりたいことや人生設計を改めて考えたりする人が、にわかに増えているのだという。
では、実際の経験者は、キャリアブレイクの期間に何をし、どんな学びを得て、どうキャリアに生かしているのか。北野さんに聞いた。
INDEX
  • 妻の一言「無職になりたい」
  • 一度休んで、感性を取り戻す
  • 離職中の過ごし方「5段階」
  • 実は多い「復職」する人たち
  • 人生観・仕事観を磨く時間

妻の一言「無職になりたい」

──「キャリアブレイク」という言葉はあまり聞き慣れませんが、なぜこの概念に注目したのですか。
きっかけは、数年前に私の妻が次の仕事を決めずに会社を離職したことです。
妻は新卒から2社の商社に勤務して、世界を飛び回ってバリバリ働いていました。
しかし社会人7年目になったとき、ふと立ち止まって、ロングスパンで自分のキャリアを考えたくなったというのです。