[シュツットガルト 22日 ロイター] - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツは22日、中東とロシアにおける紛争や、中国と米国の緊張が不確実性を高めていると警告し、自動車・バン部門全体で2024年の利益率が低下するとの見通しを示。

重要部品サプライチェーン(供給網)のボトルネックが依然として「重大なリスク要因」と指摘。経済の減速も自動車市場に影響を与える可能性があるとした。

高級車を手掛ける同社は23年の自動車部門の売上高利益率(調整後)が予想通り12.6%だった。インフレやサプライチェーン関連コスト、部品不足が利益を圧迫した。24年については自動車で10─12%、バンで12─14%(昨年15.1%)と、それぞれ利益率が低下すると見込んだ。

23年は平均価格を2%引き上げて7万4200ユーロ(8万0395.70ドル)としたほか、「MB.OS」プラットフォームといった将来技術向け研究・開発費を増やした。

グループの利払い・税引き前利益(EBIT)は、売上高が2%増加したにもかかわらず、前年の205億ユーロから197億ユーロに減少した。