米国株式市場=下落、予想上回るPPIで利下げ期待後退
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きょうの米株式市場でダウ平均は反落。
この日発表の1月の米生産者物価指数(PPI)が、総合指数で前月比0.3%、コア指数で0.5%と予想を上回り、先日のCPIに続きインフレの粘着性を浮き彫りにし、FRBの早期利下げ期待も一層後退させている状況。
この結果を受けて短期金融市場では今年のFRBの累計の利下げを1.00%ポイント以下で織り込み始めています。
2週間前までは1.50%ポイントで織り込んでいました。
ただ、下値での押し目買い意欲は依然として根強く、下押す気配まではありません。
ダウ平均も下げが一巡するとプラス圏に浮上する場面も見られていました。
今週の米CPIやPPIが予想を上回ったことや、小売売上高が予想外の急減となったことで、個人消費への影響も危惧されます。
しかし、ストラテジストは「悪いニュースばかりではない」と述べており、金利の先行きに対する市場予想とFRBの予想がより緊密に一致しており、市場の不安定要因の1つが緩和されています。
加えて、予想を上回るデータが市場の利下げ期待の再評価の原動力となり、それはハードランディング・シナリオの可能性を低下させているということ。
金利上昇しVIXも上がりましたがエクストリームGREED継続です。
来週21日エヌビディア決算辺りで潮目変わるかに注目してます。少し前の消費者物価が予想比で上振れして株価がやや大きく下落しても、数日で元に戻ったのと同じ感触だと思います。利下げが少し遅れるだけで大勢には変化はない、という理解です。最大のポイントはインフレが賃金には波及するかどうかで、しないという確信はプレていないと思います。
紅海のフーシ派の攻撃やソマリアの海賊の影響はすでに公表されたISMやPMIにみられており、今回のPPIもそうした流れ。加えてパナマ運河の水不足問題もあり、輸送コストがじわり上昇しているとみられる。