スノーピーク、上場廃止報道について「検討は事実」とコメント
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注目のコメント
本報道は知らなかったが、決算や最近の状況をみて非上場化は一つアリだと思っていたので、驚きはない。
ただ、会社・ブランドとしての持続的成長には、株主・経営者が山井家から代わることが必要だと思う。
スノーピークが、これだけ成長して現在のブランドを築かれたのは、山井家の原体験によって会社文化含めて育てられたからだと思う。コミュニティづくり、永久保証による安心感、そして良い製品でキャンプが快適になりカッコよくなることで、裾野が広がった。これはまぎれもない、素晴らしい功績。
しかし、成長スピードが自社の限界を超えたのがここ数年の状況。なおこれは、上場レベルにまで創業者・創業家経営で成長した企業で大体発生する。
端的には在庫回転日数に表れていて、以前は100日前後だったのが、2022年12月末には約160日、足元は1年弱にまでなっている。
2022Q3末時点では前年比で成長率が落ち着いてきて(ちなみにQ2は過去ピーク売上高にも関わらず在庫も回転日数も増加)、4Qには店舗減損もした。そして2023Q1からは売上成長率がマイナス。
これらの兆候にも関わらず、2022年度末時点での2023年度会社予想は売上17%成長の360億円、営業利益50億円(前年比+13億円)。
成長しているときには、もっと製品が欲されるし、製造・販売・在庫マネジメントサイクルの難易度が一気に上がる。また、現在の過剰在庫は、発注から納入・完成までの製品リードタイムの長さなどもあるかもしれない。ただ、兆候に対して楽観的だったことは否めない。
根源的な製品・ブランドの強さはあると思っている。それは重ねるが山井家が育んだもの。それを自社に適したペースで伸ばすには、ブランドマネジメントに長けた企業、例えば商社や消費者系に強いPEによる経営が良いのではないかと思う(株含めた意思決定権を持つ創業家ならではの思い・経験・意思決定力などが成長や文化の源泉である部分もあり、バランスは難しいところだが)。
なお、社外取締役に現スタバジャパンCEOで元LVJ取締役・ロエベトップだった水口氏がいる点に注目している。ただ、水口氏が社外取締役に就任されたのは2022年度。そのなかで在庫課題含めたあ現在の成長というより膨張になってしまった現状への責任の一旦はあるし、取締役会等でどういう見立て・発言をされていたかは気になる。今流行っているものは、すぐに飽きられてしまうもの
不易流行(ふえきりゅうこう):「いつまでも変わらない本質的なものを大事にしつつ、新しい変化も取り入れる」との意味ですが
ビジネスでは不易流行の考え方が重要。不易流行の精神をもって、キャンプやアウトドアそのものは今後もニーズがなくなるものではないので、新たなチャレンジを期待したいですね物売りは売上を上げるに需要の増加に対応しなければならない、しかし生産体制の増強には将来の生産量つまり売上が見込めなければならない、そこで契約や発注形態が大事になる、だから過剰な需要には注意しなければならない、余剰在庫を抱えたり抱えさせたりすれば生産体制すら余剰になりかねない。
今回の実情は知らないが、今までアウトドアグッズを買ったこともなかった層、キャンプをしなかった層を考えたとき、比較的高収入の層が多く、その人たちがブランド品とも言えるスノーピーク製品を挙って購入した、しかしコロナが収まるにつれこれらを手放しセコハンに流れた、すると本来アウトドアを趣味とする層がセコハンで購入することもできるため新品の需要が更に減る、、そのような構図かと思う。
ブランドとはある程度の限定品という特別感があるからブランドとなる、しかし沢山市中に流れてしまえばその特別感は無くなる、それを防ぐためには新たに似て非なる限定品と定番の少量生産を行い売り続ける必要がある、売上と利益の維持と成長のためには生産量を抑えたなかでやや価格上昇させることも必要。
この度はコロナ需要で踊らされてしまい、中長期トレンドや市中の在庫を読みきれなかったことが原因であろうかな
モノの価格というのは需給の表面以外に売らないことを前提に決まる側面も大切ということだね。