【直言】日本復活には「官民連携のダイナミズム」こそ必要だ
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組織変革を阻むものとして「慣性(inertia)」という概念がありますが、これはルールだけでなく心理面にも当てはまります。マッキンゼーの7Sでよく説明するのですが、’すべての整合性が取れている組織ほど強い一方、逆に変えようとすると大変です。
「意識を変えろ」という話はいろいろなところで昔から議論されますがまあ、うまくいきませんよね。だからこそ本もコンサルタントもたくさんいるのですが。結局理屈で分かっていてもだめで、実感というかショックを受けないと(職場を変えるのもその一つ)人は変わらないのだろうと思います。
追伸:面白い記事があったので共有させていただきます。岸田杯でもつくって国民のまえで官庁ごとに「無駄なルールをなくすコンテスト」をしたらいいのでは?
https://www.wsj.com/business/prize-contests-vesuvius-challenge-scrolls-nyc-trash-cans-78a0d5e8?st=atcazrwmtir0vcf&reflink=desktopwebshare_permalinkアマゾンに限らず外資系企業、特にアメリカ企業は「組織の仕組みづくり」が得意です。以前、経験した米系企業でも、アマゾンのようにミッション(パーパス)、共有のバリュー(価値観)から繋がるコンピテンシー(行動指針)がクリアにあり、そういう仕組みが機能している組織のパワーは、とにかく凄いです。
同時に、このすごい組織の仕組みづくりは100%ジョブ型である企業では、最大活用できると思いますが、欧米に比べまだまだジョブ型が浸透していない日本では、ハイブリッド型の企業の仕組みづくりが必要ではと思います。いずれにせよ同じ方向性を向き、コンピテンシーが浸透している企業の可能性はすごいです。
「多くの伸びしろ」があるのは、確実なわけで、どうやって「変化を恐れるのではなく、楽しむ企業」を増やしていくかですね。日本企業には「ルールを変える発想すらない」という厳しいご指摘や、逆にルールメイキングに関わることが企業にとって大チャンス、という話は、1話目でお伝えしましたが、では現状、官の方はどうなのかということを中心に2話目をお届けします。
「プロダクトに責任を持たない」政府の問題は、言い得て妙で、目からウロコの発想でした。
単に「ヤメ霞が関」というだけではロビイストの仕事が務まらない理由から、官民のダイナミズムを生み出すために必要な施策・大提言まで、お楽しみくださいませ。