2024/2/15

【日本株】個人投資家の儲けのセオリーは大転換した

NewsPicks 副編集長
昨日2月14日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落。前日比260円安の3万7703円で取引を終えた。
13日に米消費者物価指数(CPI)が発表され、インフレが長引きかねないとの見方から米株が大幅に売り込まれたことが響いた。
ただ、押し目買い意欲も強く「思ったほど崩れなかった」(国内機関投資家)との声も多い。
逆に底堅い需給が感じられる相場となった。
「日経平均4万円時代」特集4日目は、この堅調な日本株相場を、あの「100億円の投資家」はどう見ているのか、じっくり聞いた。
「五月」のハンドルネームで知られる片山晃さんだ。
2005年に65万円で投資を始め、100億円以上を稼いだ。
上場企業の開示情報すべてに目を通す、ファンダメンタル投資の鬼。文字通り、日本の株式市場を隅々まで観察する投資家だ。
「どんな銘柄を、どんな理由で仕込みましたか?」
率直に聞いてみると、途方もない利益を上げてきた投資家の、意外に基本に忠実な姿が見えてきた。
INDEX
  • 「何かがおかしい」
  • 幕の内弁当は腐っていない
  • 本当に成長しているグロースは?
  • それでも仕込んだ中小型株
  • 大半が不合格
  • オーナー企業が評価されない
  • 一定の現金を持つ

「何かがおかしい」

──片山さんの得意とする中小型株が軟調です。
特に中小型のグロース株が厳しいですね。
株価がボロボロになって、2023年の10月ごろに「さすがに割安過ぎる」と思って結構買ったのですが、それでも多くの銘柄で損失が出ました。
その時に「何かがおかしい」と気づきました。
日本の株式市場は、構造が大きく変わっていると思います。