[東京 8日 ロイター] - 三菱重工業<7011.T>は8日、2016年3月期の連結営業利益が3200億円(前期比8.1%増)となる見通しを発表した。3期連続で過去最高を見込む。

また同日に2018年3月期までの中期経営計画を公表。最終年度の営業利益を15年3月期比で約5割増となる4500億円に伸ばすほか、ROEは10.2%(15年3月期実績6.5%)、中計期間中の配当性向は25━35%(同33.4%)とする目標も示した。

宮永俊一社長は決算説明会で、「GEとシーメンスは、非常に速いスピードでM&Aを展開している」と述べたうえで、競合企業の強大化や市場環境の変化への対応力の向上が必要となると指摘。中期計画期間中には、自己資本の積み増しなどによる財務基盤の強化と、ROE向上の両立を目指す考えを示した。

同計画の最終年度の受注高目標は5兆5000億円(15年3月期は4兆6991億円)、売上高目標は5兆円(同3兆9921億円)、純利益目標は2000億円(同1104億円)に設定した。

16年3月期の売上高は前期比5.2%増の4兆2000億円、純利益は同17.7%増の1300億円を見込む。セグメント別では防衛・宇宙部門を除く各部門で増収・営業増益を計画している。

今期の年間配当を前期比1円増配の12円とする予定。想定為替レートは1ドル115円、1ユーロ130円と設定している。

*内容を追加しました。

(長田善行 編集:山川薫)