NYCB株が22%下落、1997以来の安値で終了-時価総額45億ドル喪失
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米国の地銀は40%超が商業不動産向けになっている銀行が多いとの記事もあります
相場の下落に加えて、1.2兆ドルの不動産ローンが来年までに期限を迎える様ですが欧州などと比べて融資の期間が短くリファイナンスが前提になっていることもリスクの要因になっています(特に金利が上昇したので)。これはある意味で長期で借りるものを短期で調達することで低金利の恩恵を被っていたので、その対価とも言えます。
まだまだ終わりそうにないですね。
https://www.euromoney.com/article/2csn4dm3ltl9yz64lmmf4/opinion/nycb-losses-reveal-weakness-of-us-bank-regulation
注目のコメント
地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)<NVCB>に再び売りが強まっています。
先週の決算で商用不動産に絡んだ予想以上の貸倒引当金の積み増しで、予想外の赤字と減配を明らかにし、信用不安が強まっている状況。
取引開始前に米通貨監督庁(OCC)からの圧力が同銀の四半期配当の減配とアナリスト予想の10倍を超える引当金の計上につながったとも報じられていました。
株価は4.05ドルまで下落し、2000年7月以来の安値を付けています。
決算発表以降の下落率は50%を超え、時価総額は約40億ドル減少。
とうとう出たね、。
と言う感じの商業用不動産による米地銀破綻懸念。
〜注意要ですねNYCBの予想外の赤字と配当の引き下げの原因は、商業用不動産むけの融資を中心とする保有資産の劣化です。債権の貸し倒れに備え5.52億ドルの引当金を積みました。
米国の商業用不動産ローンは、2025年末までに約2.1兆ドル(約310兆円)が返済期限を迎えるそうです。融資元の金融機関は、リスク資産を売却しようとしていますが、収益の見込めない物件に買い手はなかなかつきません。
銀行株への影響は大きそうです。