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「ボヘミアンな科学者」の遺言状

NewsPicks Studios
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  • 昨年はベイトソンの岩波文庫での復刻もあり静かな盛りあがりが。今日はどんな展開になるのでしょうか。いずれにしても延長は必至。


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  • NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI プロデューサー

    【配信後記】
    学者として専門を変えまくり、“今”興味のある研究に打ち込む。ベイトソンがボヘミアンという言葉がピッタリの人物だとわかっていただけたと思います。イルカに英語を教えようとしたという話は、さすがに驚きました。ボヘミアン的な生き方は、なぜ今こうも難しくなってしまったのでしょうね。
    面白かったのは、動物の“うそっこケンカ”のお話。歯を剥き出す姿勢は「噛みつくぞ」というサインであるが、「遊びだよ」という場合も同じサインのため、真の意味は表面に見えるものと異なる、というのは人間も同じですね。大事なのはコンテクスト。「嬉しい」や「悲しい」の言葉そのものよりも、言葉を裏付ける文脈を解釈することが必要だということです。だからこそSNSやメールは本当に注意が必要だと感じました。精神が単体としてあるのではなく、周囲の環境と一つのユニットを組んでいると考えると、問題解決も複合的に捉えることが大切で「全てがこの手にある」「全ての結果と原因はあなたにある」は驕った考え方のように感じました。ベイトソンが私たちに伝えた事、ぜひ感じ取っていただけたらと思います。
    ***
    「我思うゆえに我あり」
    この有名すぎる言葉を残したデカルト。二元論的世界観を提唱した人物で、理性によって主観や感情から切り離された「客観的な真実」を見出せるという「合理主義」に基づいた考え方の持ち主として知られています。今では基礎となる考え方の一つですが、最近職場の人から「自分は客観的に仕事をしている」と言われ、私は何か違和感のようなものを感じてしまったのです。その人の仕事が、データや根拠に必ずしも基づいていない事は別として、さも「客観的だから自分は正しい」と話す様子がとても不思議に見えたのです。私の中で湧き上がったのは、人は完全に客観的になれるのか、という疑問でした。実は、客観的な知識や情報は、人の解釈や文脈に依存するため、純粋な客観性は存在しないとした人がいます。それがベイトソンです。「朴訥で鋭敏、ラフなスタイルで鋭い裸眼を光らせる、刑事コロンボを科学者にしたみたいな男」。あらゆる物事を理解するのに大切なのが「つながり、関係、相互作用」だと説いた人で、局所的な正解を即座に求めたがる節が強い今こそ、とても大切なアプローチだと私は思うのです。亡くなって40年以上たった今「ボヘミアンな科学者」が残したことは何かに迫ります。


  • 九州大学 教授・人間環境学研究院人間共生システム兼統合新領域学府ユーザー感性スタディーズ専攻

    グレゴリー・ベイトソンは不思議な研究者だ。イギリス、オクスフォードの名門に生まれ、生物学者として若くしてデビュー、その後民族学者として、ニューギニア、バリ等でエスノグラフィをまとめ、戦後は精神医学の民族学者に、そうしている間に、言葉の文脈の理解を追って、コミュニケーションの生態学者になってしまった。 
    佐藤良明さんはベイトソンの翻訳者にして、その思考を体得した第一人者で、ベイトソンが日本でこんなに読まれたのは佐藤訳の柔らかさに依るところも大きい。対談ではあまり自らを語っていないが、浅田彰・花村誠一との鼎談は本来中沢新一も参加予定だった(『ダブルバインドを超えて』)し、この数年で主要著作の岩波文庫化を果たすまでに、本人も東京大学を早期退職し、インディペンデント・スカラーになってしまった。
    原著はアメリカで1970年代にスチュアート・ブランドらに影響を与え、東海岸のサイバネティクスが西海岸の『ホール・アース・カタログ』を経由して、シリコン・バレーを準備したが、佐藤さんの翻訳は1980年代に登場し2000年代までハードカバーの読者を獲得したが、その1人が吉本隆明だったし、対談のなかでは落合さんだったと語られている。この対談がNewsPicksというメディアで準備されたのも思想の分肢として興味深い。
    まさか対談のなかで、佐藤さんのメタローグが準備され、生成AIの話にまで飛び出してくるとは。この対談で、ベイトソンがまた新たな文脈で語られる準備ができたかもしれない。新しい世代のベイトソン論としては、ドミニク・チェン等も言及している。資本主義の最中にありながら、その人間環境の関係に目を凝らすベイトソンの視点は、これからどこへ向かうのだろうか?


  • ファンタス株式会社CEO 家族相談士 

    ダブルバインドはなにも特別でなく本当に日々の生活の中にある。
    まさに今子供を育てる親は知っておいてほしいと強く思う。

    1人で抱え込まないでと相談窓口のカードを学校でもらってもスクールカウンセラーと話をしたというと親が「何があったの?話して!」と不安な表情で問いかけてくる。
    この親の不安な表情で子供達は「スクールカウンセラーと話すことは親を心配させる行為」と感じたり、悪い事だと思い1人で抱え込む。
    この時まさにダブルバインドが起きている
    1人で抱え込むなと言いながら先生も親も社会も

    カウンセリングを受ける
    という行為を否定している

    満面の笑みで「カウンセラーと話ができるなんてあなた能力者ね!」と子供に言える親を増やしたい。


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