雪で濡れた路面靴底に“あるもの”を貼ると「びっくりするほど滑らない」警視庁のライフハック
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靴が滑るのは、実は車のタイヤが滑るのと同様にハイドロプレーニング現象が発生しているからです。靴底に絆創膏を貼るのは、とりあえず接地面積を増やす効果があり、この現象を発生しにくくする効果があります。
市販の靴底に貼るタイプの滑り止めも、効果という意味では同じですが、さすがに絆創膏よりはもっと頼りがいのある素材でできています。
ハイドロプレーニング現象とは、地面と靴やタイヤなどの接地面の間に水が入り込み、そのために靴やタイヤが水の上を滑っている状態になることを指します。特にかかとから地面に足を付けるように歩いていると、つま先から斜めに地面に足を付けることになるので、地面の水分がかかとに集まり、その部分の水圧でかかとが浮いてしまうことがあります。かかと部分を一部盛り上げておくと最後まで地面に接している面積が広くなるため、滑りにくくなるという寸法です。
同様に、踏み込むときに接地面積が少なくなって滑りやすいのがつま先ですが、この部分にも絆創膏を貼っておけばより滑りにくいということになります。
よく言われる、雪道を歩く時の注意点のうち、かかとからではなく足全体で踏み込むように歩くと良いというのはハイドロプレーニング現象の防止に効果があることになります。
歩幅を小さくするのは、仮に滑ったときの立て直しをしやすくする効果があり、こちらもお勧めです。
なお氷で滑るのも、最終的には水で滑っています。氷に体重が乗った結果、圧力がかかり融点が下がるため、靴底に接したごく薄い部分の氷が融けて水になるからです。滑る理屈はハイドロプレーニング現象そのものです。
したがって、あまりに寒いと人間の体重程度では雪や氷が融けなくなり、ハイドロプレーニング現象も発生しません。経験的には-20℃を下回ると気持ちとしても滑りがどうという世界ではなくなってくる印象です。