なぜ貝印はインド市場で生き残れたのか…「インドで作った日本のツメキリ」という売り方にこだわった理由
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元同僚のパンディアさんの記事が話題になっているようでとても嬉しいです!貝印は、インドで「MAKE IN INDIA, SELL IN INDIA」という政府の政策に合わせて大規模工場をデリー郊外に建てて刃物づくりに奔走しています。
手で食べる文化がある反面、爪を歯でちぎったりハサミで切ったり衛生面での問題があり、日本式のテコ式爪切りには多くの可能性があると感じて、商品名もTSUMEKIRIとして、日本の産業文化そのものがインドで花開くことを祈ってビジネスを行っています。
本当にインドでのビジネスは難しいとされますが、Multi Suzukiのようにインドでビジネスを大成功させている企業のように、この「MAKE IN INDIA, SELL IN INDIA」というのが私も日本企業がインドで成功する一つの鍵だと感じています。グローカリゼーションの一例。こつこつと積上げ実現。
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貧富の差が激しいインドでは商品の種類を絞るのではなく、多くの種類を出したほうがいい。それこそ70ルピーの包丁から2500ルピーの包丁(約124円~4500円)まで出すと、幅広くお客さんをつかめるわけです。だから、払える人は2500ルピーでも払う。払えない人でも、料理を作って食べなくてはならないので、70ルピーの包丁を買う。自分の懐に相談して買う人たちから、包丁の値段を気にしない人たちまで多くの層があります。
また、金持ちの家だからといって高級な包丁を買うわけではありません。インドではメイドさんが料理することが多い。主人はメイドさんに高い包丁を買って与えることはしないのです。
爪切りもまた好評です。爪切りは「KAI Tsumekiri」(199ルピー=354円)とあえて日本の名前で売っています。当社の場合、インドでは初めての「くふう」をしています。切った爪を収容するケース、爪のなかを掃除するピックを付けました。
インドでは切った爪を散らかすのは縁起が悪いとされています。しかし、これまでインドでは、爪切りはケースのない裸で売っていました。私たちはケースを付けて飛び散らないようにしたのです。インドでは初めて貝印がケース付き爪切りを開発して発売したのです。
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