東京と神奈川で震度4 津波なし
NHKニュース
8Picks
コメント
注目のコメント
震源の深さが80kmとされており、また発震機構について東西方向からの圧縮による逆断層型と速報されていますので、東から沈み込む太平洋プレートと、その上のやや浅いところにあるフィリピン海プレートの境界部分で発生した地震であると考えられます。
プレート間地震であり、浅い断層による地震ではないものの、震源の場所から首都直下地震に分類されることもあるタイプの地震です。近い場所では2021年にM5.9の地震が発生し、足立区などで震度5強を観測したことがありますが、今回もほとんど同じメカニズムで発生した地震です。もっとも、千葉県北西部では太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界部分での地震がM6前後の規模でおよそ20年間隔で発生しているほか、およそ170年前の安政江戸地震も同じタイプの地震でM7クラスであったのではないかと考えられています。
このタイプの地震では地盤の緩い、荒川や江戸川沿いの低地を中心に揺れが大きくなる傾向があり、今回も千葉よりも東京や神奈川で揺れが大きくなる傾向が出ています。プレート間地震であるため長周期地震動が割と大きいのも特徴で、やはり多いのがエレベーターの停止や閉じ込めが多発するということです。高層ビルが当たり前となっていますので、エレベーターは一つのライフラインともいえる状況ですが、長期間にわたって停止してしまうのが一つの懸念です。