2024/1/27

【超入門】新NISAを使う前に知りたい「資産形成の心構え」

相良 奈美香

Behavioral Science Group, LLC 代表

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投資を成功させるには、リスクとリターンを正確に見極めて、合理的な判断をすることが欠かせない。

しかし、人間にはさまざまなバイアス（認知のゆがみ）があるために非合理な選択をしてしまいがちだ。

「バイアスの落とし穴」を避けて、将来の自分の生活のための資産を形成するにはどうすればいいのだろうか。

アメリカで行動経済学コンサルタントとして活躍する相良奈美香氏が、ビジネスパーソンの悩みに答えていく連載「人生に効く行動経済学」。

第6回は、新NISA開始をきっかけに「資産運用を始めてみたい」といった投資初心者に向けて「資産形成に失敗しないための考え方」を紹介する。

INDEX

• 「現在バイアス」の落とし穴
• 強力な「損失回避」の習性
• 非合理に導く「アフェクト」

「現在バイアス」の落とし穴

コメント

注目のコメント

• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2024年01月27日

  記事にある「①100万円が確実に手に入る」、「②50%の確率で200万円が手に入る」のどちらを選ぶという質問、ファイナンスに詳しくない方にバリュエーションなどの理解を深めてもらうための説明の時によく使う。
  
  個人的には②を選ぶ人が意外に多いな、という感覚も持っている。
  ファイナンスを知っている人は、一種盲目的に①を選ぶ部分もある。また統計的には①なのかもしれない。一方で、よくでる例ではあるなかで、実際に聞くと回答の分散は広めだと思っている。
  
  なお、100万円→100円に変えてみたり、②が200万円ではなくていくらだったら選ぶか（平均値が一緒でも、不確実性部分へのリスクプレミアム）と、さらに質問を変えていくことも、ファイナンス（と人間や、行動経済学）の理解につながる。
• 佐藤 元則

  NCB Lab. 代表

  ・2024年01月27日

  世の中の大半の人たちは損失回避のバイアスがかかる。ゆえに、リスクをとって起業する人は少ない。イーロン・マスク氏はそのリスクをとって電気自動車は宇宙開発を推進しています。リスクをとれる人、リスクを許容する社会が世の中を革新します。
• Oh Tesun

  NewsPicks 金融ジャーナリスト

  ・2024年01月27日

  資産運用は直感を信じて行うと失敗することが多いようです。
  ではどういったことに気をつければ良いのでしょうか。
  「新NISAを始めたい」といった投資初心者の方を対象に、最低限押さえておきたい「考え方」を行動経済学の視点から紹介します。