心臓移植に関わる医師や医療関係者ら「日本心臓移植学会」設立

コメント

注目のコメント

• 髙橋 宏瑞

  順天堂大学医学部総合診療科 准教授

  ・2024年01月26日

  日本における臓器移植の進展が遅れている主な理由としては、文化的、法的、宗教的な背景が深く関わっていると考えられます。まず文化的には、多くの日本人が死後の身体の完全性を重視する傾向があります。日本は無宗教と考えていますが、宗教の枠を超えてお墓参りや初詣などの習慣が馴染んでいます。その中の一つに死者を丁重に扱う文化があります。こういった伝統的な価値観が、この問題に影響を与えている可能性があります。
  
  次に、法的な観点から見ると、日本の臓器移植に関する法律は比較的厳格です。1997年に臓器移植法が施行されるまで、成人の脳死を死の定義として認めることはありませんでした。この法律下でも、脳死の判定や家族の同意が必要であり、手続きが複雑であるため、移植が進みにくい状況にあります。
  
  さらに、一般の意識の問題も指摘されています。日本人の中には、臓器提供に対する認識がまだ十分に高まっていないことがあり、提供者の数が不足しています。その結果、移植を必要とする患者と利用可能な臓器との間に大きなギャップが生じています。
  
  最後に、医療体系の問題も無視できません。移植を行うための医療体制や専門の医師が十分でないため、移植の実施が困難な状況にあります。
  
  これらの複合的な要因が重なることで、日本における臓器移植の進展は他国に比べて遅れが見られます。
• 平川 凌

  NewsPicks Content Curator

  ・2024年01月25日

  心臓移植が必要な人の待機期間を短くすること、速やかに移植を受けられる仕組みづくりを政府に働きかける学会だそう。他国と比べると、移植件数がこんなに少ないんですね。