2024/1/26

【転換期】添加物=悪は古い。メーカーに吹く2つの追い風

NewsPicks 編集部記者
1月中旬、料理家のリュウジ氏のX(旧twitter)へのある投稿が話題となった。
言及したのは、和風だしの「茅乃舎」が出した新聞広告。
「野菜のうまみだけでこんなにコクが出る」という表記に対して、「ほぼ化学調味料と同じ効果のある旨味の塊を使ってるので全然野菜のうまみだけじゃない」と言及したのだ。
料理に味の素を好んで使うリュウジ氏はこれまでも「味の素を使いすぎ」などとたびたび炎上し、SNSで反論してきた。
食材をやわらかくする。うま味を加える。食品を長持ちさせる──。
食品添加物や化学調味料はこうした効果があり、厚生労働省に安全性を認められている。
にもかかわらず、一部の消費者から毛嫌いされ、使用・不使用を巡ってSNSでたびたび「炎上ネタ」となってきた。
スーパーの店頭でなんとなく「無添加」「添加物不使用」と書いてある商品に手が伸びがち、という人も多いだろう。
多くの食品メーカーはこうした消費者の「イメージ」を払拭するため、奮闘してきた。
だが、そんな「添加物悪者論」が変わるかもしれない。
変化の兆しは、日本とアメリカで起こっている。

50年にわたる苦闘