2024/1/22
【株価に直結】2024年の経済、8つのリスク
NewsPicksでは週7日毎日、世界のトレンドの背景を追うシリーズを開始しています。月曜日は「Must Read(今週のビッグテーマ)」です。
景気は「ソフトランディング(軟着陸)」し、世界中で利下げが成長と市場を支えてくれる──。
楽観的な常識で予想した場合の2024年の世界経済はこうなる。
しかし、そこに盲点があるとしたら…?戦争とパンデミックと銀行破綻に相次いで見舞われたこの数年を振り返れば、答えは明白だ。
不安要素は山ほどある。好調の日本も含め、そのなかから8つのリスクを厳選して解説しよう。
INDEX
- ①またガソリン高?中東紛争の行方
- ②FRB利下げ失敗でインフレも…
- ③ヨーロッパが厳しい
- ④中国の「経済縮小」の可能性
- ⑤好調・日本が抱える「一つのリスク」
- ⑥「臨界点」を迎えるウクライナ
- ⑦「台湾有事」の潮目が変わる
- ⑧そして、アメリカ…
- 逆にうまくいきそうなのは…?
- 最注目の3つの新興市場
- あの「問題児」までもが成長か
- それでも見通しは…
①またガソリン高?中東紛争の行方
イスラエルがパレスチナ自治区ガザに侵攻して3カ月あまり、戦争はさらに広範囲に拡大する瀬戸際にある。
そうした事態になれば、原油の供給は途絶え、世界的に成長が鈍化し、インフレが再燃するかもしれない。懸念されたエネルギー供給の混乱は今のところ起きておらず、市場も起きないと楽観視しているが、リスクは高まっている。