20(土)また関東平野部に雪?今回は降水量が多いです
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冬場に低気圧が本州南岸を進むとき、関東では降雪の可能性があります。一般に最も警戒が必要なのは低気圧が強く発達しながら進んでくるパターンで、普通は南西諸島付近から北東に進んできます。寒気をたっぷりと抱え込んだ高気圧に、低気圧が無理矢理進路をこじ開けるように天気図上で読み取ることができます。今回は西日本で低気圧がゆるく形成されてから上空の気圧の谷が遅れてやってくるため、低気圧が本州南岸と日本海側に分離するような形になることを各国の数値予報モデルが予想しており、本州南岸だけではなく日本海側まで低気圧による暖気が入り込むことが見込まれています。そのため、現時点の気象庁の週間予報では20~21日は南関東では雨一本、関東北部や西部にあたる埼玉や栃木などで雨か雪などとなっている程度です。
ただし20日の降り始めはまだ暖気の入り込みが弱く、そのため低気圧の東側の雨雲がどの程度発達するかにもよりますが、千種さんと同様の見解を持っています。20日午後から夜にかけては地表付近に形成される冷気層の広がりによっては一時的に雪が主体となって降る可能性も十分に考えられ、現時点では「雨だから大丈夫です」とは言いにくいのが実態です。今はまだ90時間ほど先の事象ですので、もう2日ほどたってより厳密な数値予報モデルのデータを比較することが必要になってきそうです。
気象庁やその他気象会社でも当然同様の検討は行っていますので、予報が大きく変わる可能性があることにご注意ください。
なお能登半島など被災地についてはまとまった雨になる見込みで、すでに降っている雪を解かすことなどもあり新たな土砂災害の発生が懸念されます。今のうちに孤立している集落からの救出を進めておくべきでしょう。先週土曜(13・土)は、上空寒気によって東京都心でも雪となりましたが、今週末・20(土)、ふたたび関東平野部で雪になる可能性があります。
厄介なのが、今回は降水量が多そうなことです。この降水が雪か雨かを判断するのに、今回は、スカイツリーのてっぺんに相当する高度の気温に注目しました。