NY株続落、231ドル安 米企業決算不安視で売り
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きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。
本日の市場は米国債利回りが上昇するなど、市場は早期利下げ期待を後退させており、米株式市場も利益確定売りが優勢で始まりました。
半導体の一角に買いが入り、下げ渋る場面も見られたものの上値が重く、結局下げて終えています。
ダウ平均は一時391ドル安まで下落する場面も見られました。
「中央銀行が利下げを延期することはリスク資産にとってプラスにはならない。市場は少し先走り過ぎた」との指摘が出ているほか、「米国債利回りは当面、現行水準から低下することはないと思われる」といった声も聞かれます。
市場は年内に計6回以上の利下げを見込んでいるが、深刻なリセッションにでも陥らない限り、その可能性は低いと見られおり、深刻なリセッションの確率は25%程度との見解も出ています。
そのような中で、米株式市場も決算が本格化する前に、これまでの上昇を見直す動きも出ていたようです。
本日は半導体関連株への買いが入り、特にAMD<AMD>の上昇が目立ちました。
一時159.71ドルまで上昇し、2021年12月以来の高値を更新。
アナリストが同社の目標株価を従来の120ドルから200ドルに引き上げています。
人工知能(AI)が成長の主な原動力になると見ており、AIではエヌビディア<NVDA>がリードしていますが、企業の第2のソースを持ちたいという願望がソフトウェア・エコシステムの課題を圧倒すると考えているという事です。
モルガン・スタンレー<MS>が決算を受け下落。
取引開始前に決算を発表し、同銀の主力部門であるウェルス・マネジメントが引き続き好調でしたが、1株利益が大幅な減益となり予想も下回ったことが嫌気されています。
これは昨年の地銀破綻に伴う米連邦預金保険公社(FDIC))の特別評価額に対する同行の負担分で1株0.28ドルの一時費用が発生しため。
ゴールドマン<GS>も決算を発表。
株式トレーディングの収入が予想以上に好調だったほか、資産運用・ウェルスマネジメント部門は、金融管理事業の売却益に支えられ、四半期として過去2年間で最高の収入を記録。
株価は売買が交錯していたが、次第に買いが優勢となりました。
VIX上がり金利上昇で、エクストリームGREEDから GREEDに。
一方で日本株は円安恩恵ありそうです。10年国債金利が4.07%へと少し大きく上がりました。市場が織り込む7回の利下げは、ちょっと行き過ぎ感があるのではないか、という疑心暗鬼が生じています。