2024/1/17

【正念場】生成AI祭りの裏で「音声アシスタント」は生き残るか

NewsPicks 副編集長
「アレクサ、電気をつけて」「OKグーグル、音楽を流して」
音声アシスタントやスマートスピーカーが登場して、はや7年ほどが経った。
新たな時代のデバイスやインターフェースとして大きな注目を集めたが、今でも日常的に使っている人はどれくらいいるだろうか。
総務省の調査を見てみよう。スマートスピーカーの利用率は13%ほどにとどまる。じりじりと伸びてはいるが、爆発的な普及とはなっていない。
ChatGPTに象徴されるように、生成AIによってコンピューターとのコミュニケーションは格段にスムーズになりつつある。むろん、音声アシスタントもその恩恵を受けるはずだ。
そんな中、アマゾンは「アレクサ」を一層普及させるべく、テコ入れを始めた。
個人ユーザーが自分でスピーカーを買って使うのではなく、あらゆる施設にアレクサを搭載する法人向けビジネスを2023年12月、日本でも開始した。
それに先立つ9月には、生成AIモデルで刷新したアレクサも披露している。
一方でアマゾンやグーグルは、音声アシスタント部門で人員削減にも着手。かつてのように重点的にリソースを配分するビジネスにはなっていないようだ。
生成AI時代の音声アシスタントの行方を見ていこう。
INDEX
  • どこでも「アレクサ入ってる」
  • 老人ホームやホテル、マンションでも
  • なぜ「法人向け」に進出?
  • 生成AIで変わるアレクサ
  • しかしリストラの対象に…
  • 新たな「OKグーグル」の形

どこでも「アレクサ入ってる」