GICがヒルトン福岡シーホークの売却を検討、900億円規模-関係者
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シンガポール政府系ファンドのGICは、福岡市沿岸部の大型ホテル、ヒルトン福岡シーホークの売却を検討しているそうです。
記事にもある通り、
「日本のホテルは2023年、アジア太平洋地域で最も人気のある不動産投資先の一つとなっている」状態です。
円安で、かなり割安になっていますし、インバウンド需要は凄まじい勢いで戻り、特に福岡空港は九州を旅するインバウンド旅行者の6割の入口になっており、就航する国際空港で就航枠がかなりいっぱいの状態です。
(福岡空港は市街地に近く便利なのですが、そのため騒音などに配慮する必要があり夜間飛行ができません)
政府系といえど、ファンドは「安く買い、高く売る」のが大切ですから、今なら買い手がたくさんいるのでは、ということで売却検討に至っているのではないかと思います。
900億円、すごいですね。
注目のコメント
1995年の開業、当初JALホテルズが運営していましたが、2007年にGICが取得したあと、2010年からヒルトンが運営を行っています。
GICは、金融危機前の2007年にドーム、モール、ホテルと現在のホークスタウンの土地建物全体を取得しましたが、ドームは記事記載のとおりソフトバンクに、モールは受益権として三菱地所にマネタイズ済みです。
土地値も金融危機前に遜色ないか上がっているはずで、事業価値も安定しているでしょう。
2007年当時はかなり円安で1ドル120円程度。今の水準であれば、為替の負けもそんなに気にならないかもしれません。
日本は海外新規投資家にとって魅力的な時期ですが、これまで長らく投資されてきた方にとってのイグジットとしても悪くない時期という見方も。完全な流動性が増していくのは良いことだ。
これとともに、オーナーの交替は、運営会社への緊張感にもなり、健全な業界の発展に寄与していくと考えます。