北朝鮮「極超音速兵器」を実験 迎撃困難、脅威高まる
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北朝鮮はやはりお勉強が好きというか、核戦略理論の方向性からはあんまり変なことはしないんですよね。
2010年代中に米本土攻撃能力を獲得して一応の最小限抑止(と見做せそうなもの)を構築したのち、核攻撃手段を多様化し、なおかつ分散・隠蔽によって残存性を高めようとする。
中国の核戦略に関してよく言われる確証報復(assured retaliation)戦略の小型版を忠実にやっている、という感じがします。とすると核弾頭も中国と同様、いくつかの基地の間で常にローテーションさせ、最初の一撃で全滅させないような施策が取られているのだろう、といったことも想像できそうです。
あとは核の指揮通信統制(NC3)がどうなっていて、今後どこまで進むかですね。北朝鮮に核戦略があることが鮮明になった。金日成が目指した米韓軍に勝利して朝鮮半島を統一することは、北朝鮮の国家としての最終目標。そのために核兵器を作ってきた。金日成は核兵器の効用を知っていて、50年代に原子力分野の科学者をソ連に派遣している。アメリカの軍事介入を阻止できる核兵器を保有すれば北朝鮮はアメリカと戦わずして朝鮮半島を統一できることをシナリオとして描いている。ロシアが核兵器使用をほのめかしたらアメリカは軍事介入を自制することはウクライナ侵攻で証明された。プーチン大統領の政策は北朝鮮のお手本として金正恩委員長の目に映っている。だから昨年秋、ウラジオストクで二人は意見が一致したのだった。北朝鮮はミサイル技術を磨き続け、弾頭数を増やす。ロシアと中国との関係を強化し続けることは間違いない。