2024/1/15

【能登半島地震】M7.6の大地震はなぜ起きたのか

NewsPicks 記者
考えうる限り最悪のシナリオになってしまった──。
元日の夕方に能登半島を襲った大地震は、石川県を中心に甚大な被害をもたらした。
石川県によると、14日午後2時の時点で死者は221人。道路の寸断などにより少なくとも15地区490人が孤立状態にある。沿岸部では津波の被害も出ている。
地震のエネルギーのすさまじさを示す証拠も、徐々に明らかになってきた。国土地理院や産業技術総合研究所の調査によると、石川県北西部の沿岸が最大約4mも隆起していることがわかった。
今回の大地震はなぜ起きたのか。
能登半島の地震に詳しい平松良浩・金沢大学教授(地震学)へのインタビューをもとに、3つのポイントに絞って解説する。
INDEX
  • トリガーは「流体」
  • 大規模化の理由
  • 家屋倒壊、ダメージ蓄積か

トリガーは「流体」

1月1日午後4時10分、石川県能登地方を震源とするマグニチュード(M)7.6、最大震度7の地震が能登半島を襲った。