【能登半島地震】M7.6の大地震はなぜ起きたのか
- トリガーは「流体」
- 大規模化の理由
- 家屋倒壊、ダメージ蓄積か
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元旦に発生した大地震から2週間が経ちました。今回の地震が起きた仕組みや背景について、金沢大学の平松良浩教授に解説していただきました。
全長150キロに及ぶ断層の連動があったということにまず驚きますが、2020年12月ごろからの群発地震やその原因となっている地下の流体の存在がトリガーになったというのも興味深いです。群発地震というと火山性の地震が思い浮かびますが、能登半島地震の場合は活火山ではなく、なんと1000万年以上前の火山活動でできた地下の構造が流体の通り道になっているとみられる、とのことでした。
今回の地震は、海側の断層が陸側の断層に乗り上げるようにずれ動いた逆断層型の地震でしたが、そもそも能登半島自体も、太古の逆断層運動による隆起によって形成されたのだそう。能登半島付近に限らず、日本海には逆断層がたくさん存在し、今も東西方向に圧縮されています。地震の起こりやすさを理解するには、日本列島の成り立ちを地球科学的な側面から知ることも大事だと感じました。
被災地ではまだ24人の安否が不明で、避難生活の長期化から体調を崩して亡くなる人も出ています。今回ほどの連動がなくとも、海底の既知の活動断層でM7クラスの地震が起こりうると想定されていたとのこと。住宅の耐震補強などの備えがより進んでいればもっと助かった命があったかもしれないと思うと残念でなりません。
また、停止中の志賀原発では1号機、2号機ともに設計時の想定を超える揺れが観測され、一部外部電源の喪失や、2万リットル以上の油の漏れがありました。北陸電力は発表内容を何度も訂正しており、経済産業省から正確な情報発信をするよう指示を受けています。地震のメカニズムとともに、こちらも詳細な調査と分析が求められます。
金沢大学で地震学を研究する平松良浩教授に、能登半島地震のメカニズムについて聞きました。
平松教授は、地震や重力異常のデータを基に、地震の発生過程や活断層、地殻・マントルの構造、火山活動などについて分析している専門家です。2022年、23年と能登半島東北部の地震活動に関する研究チームの代表者も務めています。
群発地震が続いていた能登半島で、なぜここまで大規模な地震が発生するにいたったのか。そこには、能登半島の地下にある「流体」の存在が深く関わっていました。
北西部の沿岸では、最大4メートルの隆起が起きていることもわかっており、今回の地震で凄まじいエネルギーが放出された証拠が明らかになってきています。
石川県を中心に、多数の建物の倒壊や火災など甚大な被害をもたらした能登半島地震。被災地では安否不明者の捜索や孤立地域の解消に向けた活動が今も続いています。一刻も早い復旧を願っています。
ここは静岡県で東海地震が来るから、と随分前から耐震補強に大きな予算が割かれ続けてきて結構進んでいますが、能登半島の変わった形がなぜ生まれたか?の経緯から地震が起こりやすいことは学者さんたちは分かっていたのでは?
大地震の予測は、どうもニュース性というか、学者とメディアの都合で偏って報道され、それに自治体も踊らされ続けているように思います。
今度はどこどこが危ない、ではなく、日本は基本的にどこも危なく、ただ、どことどこはそれほど危険性が高くない、と言うようなマップを作るべきのように思う。
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