イランが石油タンカー拿捕 ホルムズ海峡付近、航行安全への脅威拡大も
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このタンカー(ギリシアのEmpire Navigation社が所有するSt Nikolas)は、もともとイランの革命防衛隊が運用していたのを、2023年に米国が経済制裁の一環として拿捕したものです。
イランにすれば、もともとは自分の物だったタンカーを奪還したことになります。
特にそういう因縁のあるタンカーであったから拿捕した、ということで、イランが無制限にホルムズ海峡を封鎖しだした、という訳ではないでしょう。
もちろん、米国から見れば、イランによる「奪還」は不法なもので、かつての米国による拿捕は国連安全保障理事会決議に基づく正当なものです。
米国が、このままでは済まさない可能性はあります。昨年イラン原油を運んでいて米国に拿捕されたことがありましたが、その時と同じ船を今度はイランが拿捕したとのこと。米国に対する報復の意味もありますが、現在、米英がイエメンのフーシ派の拠点に対する軍事攻撃を検討しているので、もし米英がそのような行動に出た場合、もっと面倒くさいことになるぞ、という警告の意味もあるのではないかと思います。
紅海からペルシャ湾まで、中東の海はさらに荒れそうです。