[ワシントン/デモイン(米アイオワ州) 10日 ロイター] - 11月の米大統領選に向け共和党候補選びの初戦となるアイオワ州党員集会を来週15日に控える中、トランプ前大統領への支持が49%と、他の候補者を引きなし、圧倒的リードを維持している。ロイター/イプソスが10日発表した世論調査から分かった。

調査は3─9日にかけ、自身を共和党員とする1941人を対象に実施された。2位のヘイリー元国連大使への支持は12%、次いでデサンティス・フロリダ州知事が11%。

相次ぐ訴訟にもかかわらず、トランプ氏に対する支持は揺らいでおらず、昨年8月以降、共和党有権者の約半数の支持を集めている。

10日夜には、候補指名争いでの2位の座をかけ、ヘイリー氏とデサンティス氏によるテレビ討論会が開催される。両氏による初の直接対決で、共和党候補としてトランプ氏に代わる明確な選択肢に浮上することを狙う。

トランプ氏は討論会には参加しない。討論会でのトランプ氏不在は今回で5回目。

9日に発表された2つの世論調査によると、初戦アイオワ州ではヘイリー氏とデサンティス氏との支持率は拮抗している。また、今月23日に共和党の予備選が行われる東部ニューハンプシャー州では、ヘイリー氏がトランプ氏との差を縮めている様子が示された。

10日発表のロイター/イプソスの調査では、実業家ビベック・ラマスワミ氏への支持が4%、その他の候補者は2%未満となった。また、誰を支持するか分からないという回答は約18%だった。

また、大卒の有権者の間では、トランプ氏の支持率は34%、ヘイリー氏は21%。一方、大学を出ていない層のヘイリー氏の支持は8%にとどまった。