キツいのに給料が安すぎる…? 若者の“製造業離れ”が招く「ものづくり大国ニッポンの大衰退」
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『ものづくり』は本来、クリエイティブな仕事であるはず。
プライシングや営業、プロモーションが苦手な職人気質にも課題がありそう。
業界の構造改革や、国としての税制優遇など総力を上げて『ものづくり大国』の強味を活かしたい。
注目のコメント
これは、優秀な理系の人材が医学部に行き過ぎちゃうこととも無関係ではないと思います。
これでは、若者のあこがれの職業が半導体技術者となっている台湾にはかなわないでしょう。この記事では「若者の製造業離れ」が前提になっていますが、一概にそうとは言い切れないと思います。
まず、「製造業全体で2021年時点の34歳以下の就業者は25.2%でしかない」となっていますが、産業全体でみたときのこの年代層の就業者率とほぼ違いがありません。つまり製造業だけに限ったことではなく、人口構成比を反映し産業全体で若い世代の構成比が低くなっているということだと思います。
さらに、20年間の推移でみると、産業全体も製造量も34歳以下は6%程度低下していますが、逆に65歳以上は6~7%の増加で、製造業は業界全体より常に低い構成比になっていて、近年その差はさらに広がっています。つまり高齢層のほうに製造業離れの傾向が見られます。
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2020/honbun_html/honbun/102011_1.html
むしろ製造業が取り組むべき課題は、人口減少下でも成長できるようなデジタル技術の活用と労働生産性の向上です。単なる就労人数でなく、製造業の中でも、高付加価値化や、成長が期待される新セグメントに対応できる人材の投入ができているかという、質の面を見ることが大事だと思います。騒音問題などから工場の壁は厚くなり、どのようなモノづくりが行われているか外から感じられなくなり、工場で働く想像がしづらくなり、人が集まらない…。そんな負のサイクルを脱する取り組みとして「オープンファクトリー」があります。
https://www.kansai.meti.go.jp/1-9chushoresearch/openfactory/openfactory.html
また、工芸の過程からモノづくりに触れられる「日本工芸産地博覧会」も大変素晴らしかったです。
https://kougei-sunchi.or.jp/expo/
このようにいかにオープンに、多様な人の視線が入る取り組みを続けられるかが今モノづくり業界全体に求められていることだと思います。
価値想像の原点は仕事への誇り。多様な人がモノづくりという仕事を見つめ、フィードバックすることで誇りが育まれる。そんなサイクルをどんどん回していきたいですね。