2024/1/8

【GO三浦】問われる広告の「透明化」。3つの提言

株式会社GO 代表取締役 PR/CreativeDirector
毎年恒例、広告界の風雲児 The Breakthrough Company GO代表・三浦崇宏氏による広告業界大予測。今回は6年目を迎える。
2023年、広告業界は、ジャニーズ事務所の解体や、博報堂による大手メーカーへの過大請求、東京五輪に関する電通ら大手広告代理店をはじめとした6社による入札談合事件などに揺れた。
また、AIによるコピーや画像の生成技術も進み、クリエイターの在り方も問われ始めている。
さらに、広告会社がコンサルティング会社の競合となる、逆にコンサル会社が広告会社の領域に進出する動きが加速し、群雄割拠の様相を呈する。
誰もが見通しを立てられない現状と未来に、渾身の1万字で忌憚なく切り込む。

いよいよ進む「脱・平成」

2024年、そろそろ令和の本番が始まる頃だ。そんな予感とともにこの原稿を書いている。
2023年の“今年の漢字”は『税』だった。納得がいっている人もいない人もいるだろうが、個人的には2023年の漢字は『脱』だと考えている。
似ているが少し違う。何を脱いだのか。それは、おそらく『平成』という時代に着込んでいたさまざまな衣服や余分なぜい肉がそぎ落とされていった、そんな一年だったように思うのだ。
ジャニーズ事務所の解体。ビッグモーター社の不正。自民党のパーティー券裏金。我々広告業界において大きなニュースになったのは、東京五輪に関する電通ら大手広告代理店をはじめとした6社による入札談合事件、博報堂による大手メーカーへの過大請求。これらはすべて2023年の出来事だ。