(ブルームバーグ): 三菱ケミカルグループは22日、筑本学副社長が2024年4月1日付で社長に昇格すると発表した。現社長のジョンマーク・ギルソン氏は退任する。発表を受けて同社株は下げに転じ、一時6.1%安と2022年5月13日以来の日中下落率になった。

同社の発表によると、ギルソン氏は経営手法のグローバル化やコスト構造改革などを推進してきたとしている。同社は、重要な経営課題があるため、事業に関する深い知見や日本をはじめとする化学業界に広い人脈を持つ、筑本氏を次期社長とすることを決定したと説明。

21年4月に社長に就任したギルソン氏は、同年12月に発表した新経営方針で石化・炭素事業について分離・再編し、独立化を進める方針を示していた。新社長のもと同方針が継続するのかが焦点になる。

岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは再編を推し進めてきたギルソン氏が退任することでこの先どうなるのかという懸念があるほか、「マネジメントが一枚岩なのかという不透明感」が株価下落につながったのではないかとみる。

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(株価などを追加します)

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