「未利用魚のサブスク」会員が1万人を突破 “売れなかった魚”がなぜウケているのか
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規格外や、食品ロスを活用した商品開発で必ず発生するのが、「供給が安定しない」という課題です。意図して発生させているものではないからこそ、事業にするには不安定でビジネスモデルが成立させづらいという特徴があると思います。
フィシュルの場合、サブスクかつ「おまかせ」にしていることがこの課題に対する有効な打ち手になっていると思いました。TABETEでも余ってしまったものを「福袋形式」の詰め合わせにしているのですが、不安定さを逆に楽しみ、ワクワクしたユーザー体験に変えられるかが肝だと改めて実感しています。
>なぜ単発で終わるケースが多かったのかというと、未利用魚は天然モノなので、漁獲量が不安定なことが大きい。加工した商品をつくろうと思っても、安定的に供給できないといった事情があったので、継続的に運営することが難しいんですよね。似たようなサービスが既に野菜であります。とても意義深い取り組みだと思います。ただ、やはり最終的には届いた商品と価格とのバランスでお客様が満足しないと長く続かないように感じました。規格外野菜のサブスクでも旬の野菜ではあるものの、どうしても種類が偏ってしまうなどの課題も明らかになっているようです。
日本総水揚げ量442万トンに対して、155万トンが「未利用魚」になっていると記事にあります。しかし、活用するにも種類も、漁獲量もばらつきがあるから加工にも向かないのを、お任せのサブスクでデメリットを解消する知恵といえそう。それぞれの魚にあった加工をしてから届けてくれるからか、3つのプラン(月5390~1万1000円)ということで、けして安いとはいえませんが、自給率の議論と平行して、このようなロスを低減させる余地はまだまだありそうです。また、このような加工を家庭内でできるように、生きる知恵としての調理技術を見直す時期なのかもしれません。