Michelle Nichols

[国連 12日 ロイター] - 国連総会は12日、緊急特別会合を開き、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの紛争について、人道目的の即時停戦を求める決議案を採択した。

4分の3以上に当たる153カ国が賛成、米国やイスラエルなど10カ国は反対、23カ国は棄権した。

米国はハマスによる「凶悪なテロ攻撃」への非難を盛り込むよう修正案を提出。オーストリアも人質がハマスに拘束されていると盛り込むよう修正案を出したが、いずれも否決された。

国連総会は10月にも緊急会合を開き、「敵対行為の停止につながる、即時かつ持続的な人道的停戦」を求める決議案を採択していた。121カ国が賛成、米国など14カ国が反対、44カ国が棄権していた。

総会の決議に法的拘束力はないが、国際社会の総意を示すものとされている。ガザ地区の情勢を巡っては、国連のグテーレス事務総長が安全保障理事会に対して停戦を求めるよう要請し、8日に人道的な即時停戦を求める決議案の採決が行われたが、米国が拒否権を行使して否決された。