インフロニアHD、日本風力開発を買収 2000億円で
日本経済新聞
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本論ではないが、玉突きで東洋建設がどうなるかが気になる。
海洋ゼネコンの東洋建設は、ずっと前田建設(現インフロニア)の持分法会社で、2022年3月に完全子会社化するTOBを発表。その後、任天堂創業家のファミリーオフィスのYFOがそれを上回る条件でのTOBを発表し、インフロニアのTOBは失敗に終わった。また、2023年6月の株主総会でYFOは東洋建設に対して株主提案を行い、提案した取締役で取締役会の過半を占めている状態。
東洋建設の時価総額は現在約1250億円。株価は約1300円と当時のインフロニアの提案価格770円、YFOの提案価格1000円のどちらも超えている。そして引き続き20%を保有しているので、インフロニアの持分価値としては約250億円。
インフロニアの財務諸表見ると、EBITDA700-800億円。BSでは、有利子負債約2200億円、純資産約3700億円、また持ち合い含めた取引先等の投資有価証券が約700億円ある。
買収のための2000億円の調達について、EBITDAと現在の有利子負債を考えると東洋建設や投資有価証券の売却なくてもできないことはない。一方で東洋建設は袋小路に入っているし、持ち合いなどについても厳しく見られる時期。
その意味では、これらについての売却なども併せて発表されていく可能性もあるのではないか。
あと前田道路や前田製作所(建機の販売代理や自社製クレーンなど)を100%子会社化したなかで、多角化を進めて、一般的なゼネコンとは少し毛色が変わってきている印象(あまりゼネコン業界全体に詳しくはないが)。最近のPEファンドの動向が激しいですね