2023/12/13

【脱成長】大量消費に疲れた。新しいものを買わない若者たち

NewsPicksでは週7日毎日、世界のトレンドの背景を追う連載シリーズを開始しています。水曜日は「Wise Life(かしこく生きる)」です。
INDEX
  • 大量消費に疑問
  • 新しいものは買わない
  • 成長路線を突き進むべきか
  • まずは地域レベルから
  • 「脱成長」で石器時代に逆戻り?
  • 言葉とは裏腹、消費は続く

大量消費に疑問

2021年、スコットランドの都市パースに住むフリーランスのグラフィックデザイナー、カット・バトラー(36)がロックダウン後、初めて繁華街を訪れたときのこと。
アウトドア衣料がずらりと陳列された「マウンテン・ウェアハウス」の店内を当惑しながら見つめている自分に気づいた。
「どの通路も服だらけでした」
と彼女は言う。
(Lucas Hoang/Unsplash)
パンデミック前、バトラーは衣料品店をめぐって、生地に触れ、服の仕立てを見るのを楽しんでいた。
だが、数カ月にわたるロックダウンが終わり、街に戻った彼女は「モノの多さにただ圧倒された」という。