Terje Solsvik

[オスロ 9日 ロイター] - 世界最大級の政府系ファンドであるノルウェー政府年金基金は8日、米電気自動車(EV)大手テスラについて、団体交渉をはじめとする労働者の基本的権利を尊重するべきとの見解を示した。

テスラはスウェーデンで賃金などの労働条件を巡る自動車整備士との団体交渉を拒否し、北欧の労働組合や年金基金からの批判に直面している。

ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、年金基金の運用を担っているノルウェー銀行インベストメント・マネジメントはテスラ株0.88%(約68億ドル相当)を保有し、持ち株比率が7位となっている。

NBIMはロイターに対し書面で、スウェーデンでのテスラの労使対立について「投資先が労働者の権利を含む基本的人権を尊重することを期待する」と述べた。また、「団結権を尊重する規定の導入を求めた2022年のテスラの株主提案を支持した」と付け加えた。

NBIMによると、この株主提案は結社の自由や団体交渉といった労働者の権利を尊重する規定の導入をテスラに求め、32%の支持を集めた。しかし、テスラの取締役会は反対を推奨したという。