日銀がビハインド・ザ・カーブに陥るのは贅沢な悩みか 日本のインフレはもう終わる?
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「毎月勤労統計の所定内給与は2%をやや下回る水準で推移し、2024年度も同程度かそれ以上の推移が予想されています」とありますが、2022年度のインフレ率が3%だったことを勘案すれば、高かったと喧伝される今年の賃上げ率は実は近来稀に見るほど実質ベースで低かったのが実態で、インフレ見通しを下方に外し続けた日銀の見通しですら2.8%に達する来年度を見通せば、来年度の賃上げも実質ベースでさして期待できるものではありません。賃金と物価の共振の可能性はあるにせよ、それが好循環になるのは期待薄。
生産性が上がるどころか交易条件が悪化してコロナ禍からのリバウンドさえ欧米諸国に立ち遅れる我が国で物価上昇と名目賃金上昇の共振が起きたら、それこそインフレ下の低成長、いわゆるスタグフレーションもどきになりかねません。「マイナス金利を解除した後、日銀は政策金利を据え置く」との予想もむべなるかな。でも本当にそうせざるを得なくなれば、我が国の未来にとって決して良いことではなさそうな・・・ (・・;藤代主席エコノミストのおっしゃるとおりで、実質賃金の伸び率が労働生産性の伸び率を上回るような「超贅沢」な状況にならない限り(絶対になりません)、賃金インフレにはなりません。カーブは、まだまだ見渡す限り遠方にあります。
むしろ、今後、円安是正あるいは円高が急激に進んだ場合には、日銀が「マイナス金利の深掘り」を試す可能性すらあるのではないでしょうか。論考に賛同します。
賃上げにつながる労働生産性の伸び・交易条件の改善がまだ見えていません。それらにつながる省人化投資・脱炭素投資が重要です。足元、設備投資は伸びていません。ただし、日銀短観等を見ていると、設備投資意欲(計画)は旺盛のように見受けられるので、そこに期待です。